桃花side 「綺麗〜。」 私は学校のグランドにある桜の木を見ていた。 「桃花ー、行くよ。」 「うん、今行く〜。」 友達の伊藤誌氣(しき)が 呼んでいた。 その時、丁度桜の木の下で座っている男の子がいた。 私はその人に、 「あの〜。もう少しで入学式始まりますよ?」 そう、今から入学式があるんだ。 私は高校一年生に成り立て。 「あっ、ありがとう。ニコッ」