恭は私を抱っこして家路を歩く。
こんなに恭と密着したのは初めて…。


恭の胸元に顔を寄せる。
規則正しく心臓が鼓動を刻む…
温かい彼の懐、歩く震動も重なり…私はウトウトといつの間にか眠りこけてしまった。





恭にこうして可愛がられるなら…
永遠に猫のままでもいい。


「ただいま!」
恭の声で…ハッと目を覚ます私。



「………ウチの仔猫ちゃんは田舎だった…」
恭の溜息交じりの声。



恭も私が居なくて…寂しいと思ってくれてるの??