「ずっと・・・・ずっと好きだったんです

 ・・・・初めて会ったその瞬間から」


嬉しかった

大好きな水姫の記憶が戻ったのも

この気持ちが伝わったのも

同じ思いだって分かったのも

全てが全て嬉しかった


「水姫・・・」


意味も無く名前を読んでみる

「ん?」と優しく答えてくれるそれだけで

幸せだと感じた


「お二方~

 イチャイチャするのは構わないけど

 一応入院中なんだからそれくらいにね」


「・・・洸太郎!?」


そこにはちょっと呆れ気味な

大切な友達が立っていた

・・・あれ?

私と洸太郎・・・

付き合ってるって水姫に思われてるんだよね・・・


「水姫・・・・

 私と洸太郎・・・・

 付き合ってないからね・・・?」


「・・・何の事・・・・ですか?」


あれ?

覚えてない・・・?


「俺と千咲ちゃんだけの秘密!だよ☆」


そう言って洸太郎は

私に向かってウィンクをした

言うなって意味かな・・・?


「どういう事ですか!?」


「何にもないよね

 ねー、千咲ちゃん」


水姫と洸太郎は何か言い合いをしてたけど

これくらいは秘密にしておこう

知らぬが仏とか言ったような気もするし

今が幸せならいいや


*