「・・・ただいま・・・・っと。」
いつものように、いつもの時間。
暗い部屋の中に、私は帰る。
見るまでもない。・・・・携帯に、着信はない。・・・メールさえも。
それさえも、いつも通り。
分かってる。そういうのが苦手な人だって。
面倒な人だって。
・・・・・でも、あえないのに。
一言くらい、お疲れ様って・・・・
鞄から携帯を取り出して、充電器ホルダーに立てる。
案の定、何の着信もない画面を見ながら微かに笑った。
「おんなじか・・・、私だって連絡してないんだから。」
弱音なんて吐きたくない。
・・・自分に負けたみたいで、なんか悔しい・・・。
いつもと同じように、眠りにつくだけ。