そして、昼休み。

屋上にみんなを呼んだ。

「みんな、わざわざごめんね。謝らなくちゃいけないことがあるの。」

「ゆまちゃん、今日で二回目だよ?」

舞ちゃんが言う。

「うん。」

雄凪は美香を通して話を知っていた。

下を向いて私ははなしはじめる。

「みんな、あのね・・・美佳と舞ちゃんにいわれて、やっと本当の気持ちに気づいて、市川くんに謝ろうって思って。誤ったの。で、もう一度チャンスをください。ってお願いしたの。けどね、また私を傷つけるっていって、ことわられちゃったの。けどね・・・私のことを思っていってくれたんだって思ったんだ。だから、あきらめることにしたの。みんな応援してくれてたのにごめんね。」

「それで本当にいいのか?」

雄凪が話し始めた。

「お前はそれでいいのか?何回ふられてもあきらめないと思ってたのに、こんなに簡単な理由で市川のことあきらめんのか?」

わかってる。

あきらめないっておもってたのに、けど、急に自信がなくなったんだ。

わかっててもだめだった。

「そうだよ。雄凪の言うとおりだよ。」

「私もそう思うよ。ゆまちゃん。」

美香と舞ちゃんも雄凪の意見に賛成していた。

正直、自分でもあきらめたくなかった。

あきらめられないと思っている自分が心の奥にいた。

「でも・・・私だって本当はあきらめたくなんてないよ!だって市川くんフランスいっちゃうんだよ?しかも、2回もふられて、それでも頑張ろうと思った。けど、もう耐えらんないんだよ。何回もふられた私の気持ちがわかる?」

自分の気持ちをみんなにぶつけた。

「わかるよ。痛いほどわかるよ。」