「笹川・・・。そんなに謝んなよ。俺も、大事なコト言うのが遅すぎたのかもっしれないし。」

「市川くん・・・。ありがとう。だから、あの・・・もう一度私にチャンスを下さい!」

チャンスをもう一度・・・あと一回だけでいい。だから、おねがい!

「ごめん。俺、また笹川のコト傷つける。だから、普通の友達じゃだめか?俺、もうこれ以上笹川のコト傷つけたくない。だからゴメン。」

市川くんはそう言って去って行った。

床にべたっとしゃがみ込み、思わず流れた涙を拭いた。

今日は、2回も泣いてしまった。

やっと気付いた自分の思い。

その分所っくは大きくて・・・

とてもせつなかった。

今まで応援しててくれた、美香、舞ちゃん、雄凪。

その人たちの思いを、すべて無駄にした。

そんな、残酷な思いをもち、教室で美香を待った。

こんなに、残酷で、切なくて、苦しい思いをしたのは、初めてだ。

恋ってそんなに、あまくない!って教えられた気がする。

今まで、ただ「好き」ってだけで浮かれてたけど、「好き」がこんな気持ちになるなんて知らなかった。

市川くんに2回の告白。

結局まただめだった。

しばらく待つと、美香とクラスのみんなが帰ってきた。

「あっゆま~!やっと帰ってきたか!おそいよ~。話はお昼に聞くね。」

「うん。舞ちゃんと雄凪も来てもらっていい?」

みんなにちゃんと説明しないと。

そして謝らないと。