世界一小さい恋

美香っていう親友をもててよかった。

あらためてそう思った。

ありがとう。

この言葉しか思いつかなかった。

「美香・・・ありがとう。」

「うん。じゃっいくね。落ち着いたら教室きなよ。」

「うん。」

そういって、美香は出て行った。

舞ちゃんの期待はずれな結果になっちゃったなぁ。

あやまることが増えちゃった。

保健室。

いこっかな。

保健室に行くと、舞ちゃんはいなかった。

下を見ると・・・

市川くんのハンカチ。

迷惑かけちゃったから、洗ってきて、渡す時にキリをつけよう。

自分の気持ちに整理がついたら・・・。

しばらくすると、舞ちゃんが帰ってきた。

「あっゆまちゃん。手紙・・・読んだ?」

「うん。ごめんね。かってに勘違いしちゃった。」

「いいの。いいの。黙ってた私も悪いよね。」

「舞ちゃん。もうひとつ謝らなくちゃいけないことがあるの。」