するとそこにいたのは南だった。

そう、ここには絶対にこれない南だった。

絶対に来れない。これには理由があった。

それは一週間前のコトーーー

南は親の仕事関係で引っ越すことになっていた。

クラスで色紙を書いて南にわたした。

送りだす時は、美香と舞ちゃんと3人でいった。

学校を欠席して。

舞ちゃんはいちおう教師だからといってついてきてくれた。

「南・・・遠くに行っても、私たちのコト絶対にわすれないでね!」

「うん・・・。」

「南、元気でね・・・」

「うん・・・じゃあそろそろいかなくちゃ・・・」

「そっか。じゃあバイバイ・・・・・」

「うん。ばいばい・・・・・・・」

みんなあえて泣かないと決めていた。

でも、南が引っ越すのは・・・「アメリカ」だった。

もう、一生会うコトはないと思っていた。

けど、なぜかわたしと南は今こうして会っている。

「南、どうして・・・ここに?」