しばらく走ると・・・





『おーーーーーいっ!!!』





どこからか紗紀の声が聞こえる。





『由紀ーーー!!!』





後ろを見ると紗紀が自転車に乗っている。





『これで学校までひとっとびー★』





『いい案だけど校則違反じゃないのーーー???』





『ピンポーーーん!!!大正解っっっ!!!』





『だめだめだめ!!!ばれたらどうすんの???』





『それはヤバイね★でも乗んないと遅刻だよ★★★』





私は考えもしないで自転車に飛び乗る。






『いっくよーーーーーー!!!』





と言うといつもより早くこぎ始めた紗紀。
私は間に合うかどうか心配だった。