「好きです」 そう言って頬を赤らめる彼女はとても可愛らしい。 「ごめん。俺、彼女いるから」 いつものように答える彼は相変わらず、整った顔立ちをしている。 どうしてこんなにも多くの女の子を虜にしてしまうのだろう。 「わかってます。・・・でも、あの人が彼女なんて納得できません!」 「俺はあいつが好きで付き合ってんだよ。あんたに関係ない」 そう吐き捨てて立ち去る、彼の背中をジッと睨む彼女に先ほどまでのような愛らしさはもうなかった。