家に帰って、くしゃくしゃになった制服を着たまま、私は自室のベッドにダイブする。なんでだろう。その日はとてもじゃないけど寝付けなかった。いつもは家に帰って夕食を食べてお風呂に入ってすぐに寝れるのに、今日は夕食も喉を通らなかったし、お風呂にいても鼻歌を歌うような気分じゃない。ただ、唇に亮の体温が残っているように感じる。それがたまらなく苦しかった。気持ちに応えてあげられない苦しさと、なんで広瀬君じゃなきゃ駄目なんだろうという苦しさが重なって、私の心をまるで鉄でコーティングしたようだった。気分がすごく重い。

