どこに?と聞くと「んなの決まってんだろ」と広瀬君の眉間にまたシワができた。「亮の家?」「ったりめーだろ」当たり前って、なんで、なんでそんなこと言うの。 「……広瀬君には関係無い」 だって、広瀬君には好きな人がいる。なのに、なんで私のことを構うの?友達として、心配なの?それとも首を突っ込みたいだけ?広瀬君のその行動や言動だけで私は淡い期待をしてしまうのだ。そんな自分が悔しくて、つい広瀬君に冷たく当たってしまった。