そして髪を無理矢理乾かされてやっと入室許可させてもらえて、またいつもみたいに優しい優しい俺様亮様のベッドに寝転がったらさっきの繰り返しだ。「しねばいい!ほんとにお前しねばいい!」と大声で叫ばれて、何がなんだかわからなかった。あげくの果てにクソ幼なじみの部屋に敷いてあった私の布団をリビングに持ってこられたのだ。「何?もしかして今日溜まってるの?抜くの?」と聞くと頭じゃなくて顔面をポカリと叩かれた。いや、ポカリってレベルじゃなかったな。図星だったかなんだかわからないけどその日は顔が痛くて仕方なかったっけ。今思えば健全な男子中学生のプライバシーをおもっくそ踏みつぶしてるね私。抜くとか溜まってるとか言って悪かったなんて今更言えるわけないけど。そして亮は、未だに私を2度も追い出した理由を教えてくれない。さっきも、あれって結局何だったの?と聞いたら話題を変えられた。

