俺、如月零(キサラギレイ)
今日から、高1だ。


高校に入ると同時に、この街に帰ってきた。


俺は、4歳の時、親父の仕事の都合で、この街から、引っ越した。

――そして、壱那とも離れた。



俺は、親の反対をおしきり、この街に一人暮らしをする。

……壱那に会うため、あの“約束”を守るために。