「で、月城くんの妹がどーしたの?」 気を取り直して舞花が聞いてきた。 私も切り換えて本題に入る。 「そうそう。あの子ね、妹じゃないんだって!」 「……えぇっ!なにそれっじゃあどういう関係なの?!」 「実はさ、利樹くんの彼女なんだってーっ!」 「ほんとにー?!彼女いたんだあ。 …月城くん、やるねーなかなかっ☆」 「だねー。」 舞花の誤解をとくのに必死になってしまったから、すつかり作戦を実行するのを忘れていた。 “ま、また新しいの考えよう。 …森川くんの為だし。”