振り下ろされる男の腕


襲ってくるであろう痛みに備えて、ぎゅっと目を閉じて、歯を食いしばった


...だけど、いつまでたっても痛みは襲ってこなかった


恐る恐る、そろそろと瞼をあげる


そこに広がっていたのは



いつか見たときと同じ、広い広い背中だった


私を守ってくれた、あの背中


「...王子」




私の大好きな人