「そうだぞ、エリス。『何だっていい』で済ませられる武器など、この世にはない。
武器に限らず、どのような使用目的であれ、自分に見合ったものを選ばなければ、その能力を十分に発揮することが出来ないものなのだ」
アレックスはいくつかの長剣を手に取り、店に置かれている試し斬り用の板で切れ味を確かめていた。
彼はその手を休めずに、攻めるような横目で私を一瞥する。
「僕もこの楽器を選ぶのに〜数日をかけて〜じっくりと吟味しました〜。
武器というのは〜それほど〜慎重に選ばなければならないのです〜」
エドまでそんなことを言ってくる。
何故アレックスではなく私のほうが、みんなから攻められなければならないのだろう。
何となく釈然としない。
「けど私たちには、何日も選んでいる時間なんてないのよ」
「無論承知している。
俺も魔王討伐のための傾向と対策を練りながら、一刻も早く故郷へと戻り、修行に励まなければならないのだからな」
そのわりには早朝、開店してから昼過ぎまでずっと、粘っているのだ。
もういい加減早く決めて欲しい。こちらはお腹が空きすぎて死にそうである。
「それはそうとアレックス。
あの剣は村の宝物庫から皆に内緒で、黙って持ち出してきたものだったんだよな」
フードを目深に被ったディーンが不気味な風体とは裏腹に、相変わらず爽やかな口調でアレックスへ話し掛けた。
武器に限らず、どのような使用目的であれ、自分に見合ったものを選ばなければ、その能力を十分に発揮することが出来ないものなのだ」
アレックスはいくつかの長剣を手に取り、店に置かれている試し斬り用の板で切れ味を確かめていた。
彼はその手を休めずに、攻めるような横目で私を一瞥する。
「僕もこの楽器を選ぶのに〜数日をかけて〜じっくりと吟味しました〜。
武器というのは〜それほど〜慎重に選ばなければならないのです〜」
エドまでそんなことを言ってくる。
何故アレックスではなく私のほうが、みんなから攻められなければならないのだろう。
何となく釈然としない。
「けど私たちには、何日も選んでいる時間なんてないのよ」
「無論承知している。
俺も魔王討伐のための傾向と対策を練りながら、一刻も早く故郷へと戻り、修行に励まなければならないのだからな」
そのわりには早朝、開店してから昼過ぎまでずっと、粘っているのだ。
もういい加減早く決めて欲しい。こちらはお腹が空きすぎて死にそうである。
「それはそうとアレックス。
あの剣は村の宝物庫から皆に内緒で、黙って持ち出してきたものだったんだよな」
フードを目深に被ったディーンが不気味な風体とは裏腹に、相変わらず爽やかな口調でアレックスへ話し掛けた。



