「何か思い当たる原因でもあるかい?」
「いえ、今のところは何も思いつかないけど……でも今まで、全く気付かなかったわ」
「あんたは自分の師匠とも、一度も手合わせをしたことがないのか?」
「そういえば、なかったわね」
私は首を捻りながら答える。
「3ヶ月くらい前まではずっと、練習用のダミー人形相手に訓練をしていたし。
その後の実践的な修行は故郷周辺にいる、下位クラスの魔物相手に行ってきたけれど」
人間と直接戦ったことはない。
だがそれに対して今まで、何の疑問も持ったことはなかった。
旅に出たばかりの頃は野盗に襲われたりもしたが、その度に逃げまくっていたし、その他で人と争う機会など皆無に等しかったのだ。
「ダミー人形、ねぇ。
あんたの師匠は一体、どんな人なんだい。
もしかしてさっき一緒にいた、精霊術士の男なのか?」
「ディーンのこと?
……ううん、違うわ」
実はここへ来る時に、ディーンも一緒に同行していた。
しかし部屋へ入る寸前で、何故か騎士様に呼び止められ、彼だけ何処かへ連れて行かれてしまったのだ。
「私の師匠は一応、自分の父親なんだけど」
「父親……肉親か。成る程な」
「? それが何か??」
「いえ、今のところは何も思いつかないけど……でも今まで、全く気付かなかったわ」
「あんたは自分の師匠とも、一度も手合わせをしたことがないのか?」
「そういえば、なかったわね」
私は首を捻りながら答える。
「3ヶ月くらい前まではずっと、練習用のダミー人形相手に訓練をしていたし。
その後の実践的な修行は故郷周辺にいる、下位クラスの魔物相手に行ってきたけれど」
人間と直接戦ったことはない。
だがそれに対して今まで、何の疑問も持ったことはなかった。
旅に出たばかりの頃は野盗に襲われたりもしたが、その度に逃げまくっていたし、その他で人と争う機会など皆無に等しかったのだ。
「ダミー人形、ねぇ。
あんたの師匠は一体、どんな人なんだい。
もしかしてさっき一緒にいた、精霊術士の男なのか?」
「ディーンのこと?
……ううん、違うわ」
実はここへ来る時に、ディーンも一緒に同行していた。
しかし部屋へ入る寸前で、何故か騎士様に呼び止められ、彼だけ何処かへ連れて行かれてしまったのだ。
「私の師匠は一応、自分の父親なんだけど」
「父親……肉親か。成る程な」
「? それが何か??」



