いつ確認してみても、相変わらずシンプルな刻印だ。
言われてみれば「円」と「一本の線」しかない紋様の中に、複雑な情報が入っているとも思えなかった。
とはいっても、術発動のための刻印。見かけだけで判断するのは危険だ。
私は首を捻りつつも彼女へ向かって、更に質問をぶつけてみた。
「だったらルティナは、他に何が原因で、私が術を使えなくなったと思っているの?」
「恐らく……」
ここで彼女の言葉が途切れる。その先を言うのを、何故か躊躇っている様子だ。
「ちょっと何よ。そんなに私には言い辛いことなの?」
「言い辛いわけではないが……こういったことは、直接本人が気付かなければ、あんたのためにはならないと思ってな」
「何よソレ。そこまで言っておいて、それはないんじゃない?
これじゃ私、蛇の生殺し状態じゃないの」
私が大袈裟にブーブー文句を言うと。
「……分かったよ。別に隠すほどのことでもないしな」
彼女は観念したかのように、肩を竦めてみせた。
言われてみれば「円」と「一本の線」しかない紋様の中に、複雑な情報が入っているとも思えなかった。
とはいっても、術発動のための刻印。見かけだけで判断するのは危険だ。
私は首を捻りつつも彼女へ向かって、更に質問をぶつけてみた。
「だったらルティナは、他に何が原因で、私が術を使えなくなったと思っているの?」
「恐らく……」
ここで彼女の言葉が途切れる。その先を言うのを、何故か躊躇っている様子だ。
「ちょっと何よ。そんなに私には言い辛いことなの?」
「言い辛いわけではないが……こういったことは、直接本人が気付かなければ、あんたのためにはならないと思ってな」
「何よソレ。そこまで言っておいて、それはないんじゃない?
これじゃ私、蛇の生殺し状態じゃないの」
私が大袈裟にブーブー文句を言うと。
「……分かったよ。別に隠すほどのことでもないしな」
彼女は観念したかのように、肩を竦めてみせた。



