ゼロクエスト ~第2部 異なる者

「でもその目的は何?
今までのルティナの話からすると、ゼリューはサラと結託していたのよね。
それに『瘴霊の種』もその場に放置したままだったし」

ルティナは鋭い視線をこちらに向けた。

「そこまではあたしでも知るわけがないだろう。
これはあくまでも、あたし個人の推測にしかすぎないのだからな」

それもそうだ。

素人の私より魔物に詳しい彼女であっても、彼らの目的まで知っているわけではない。

「でも私たちに付けられた刻印のこと。
これでその効力がはっきりしたわけね」

今までの彼女の話を総合するならば、『精神エネルギーを吸い上げる力が、この刻印にはある』ということだ。

「だったら、よく死ななかったわよね、私たち。
普通こういった場合には、弱って死亡するんじゃなかったっけ」

精神エネルギーとは即ち、生体エネルギーのことだ。

一般的な刻印では発動した場合、殆どが死亡するはずなのだが。