結界術がいい例だ。
芸術士など数名の支援系術士が、媒介者となる術士に精神エネルギーを分け与え、術を発動させる。
普通であれば術士の体内にエネルギーを集めるのだが、自身の容量よりも大きな技を使う場合には、その方法が使えない。
そのため別の場所に一旦、集約するのである。
通常であれば、精霊石の填め込まれている武器に集めるのが一般的だ。
但し
「与える術士は同属性者でなければいけない」
「優れた強度の武器」
「高度な能力を備えている術士」
――などの制約があるため、この方法で大術を発動できる術士は、世界でも限られてくる。
ちなみに武器を持たない精霊術士の場合は、大術を発動できないため、これらの技を使えなかった。
「今回ヤツが使ったのは、恐らくそのような術だろう。
上位クラスのヤツが他者からエネルギーを集めたということは、遠距離へ移動したということだ」



