私はそれらが何なのかを、即座に理解できていた。
これらは先程まで魔物(ベアベア)だったモノだ。
それだけでもかなりグロテスクな光景だったが、自ら吐き出したものを踏みつぶすかのように、黒い塊も更に大きくなっている。
周囲の瘴気濃度も上昇しているのか、気配も一段と強くなった。
それを遮断しているはずの私でさえも、皮膚がちりちりと灼けるようだ。
恐らく魔物はこの気配に導かれて、ここへやって来たに違いない。ということは、他の魔物も来る可能性が高い。
「……何故」
私はその声で下を向いた。
「逃げた……何故……あの時……殺し…………」
ルティナが開いている右眼を地面へ向け、繰り返し何かを呟いている。
目は開いていたが、そこに光はない。
「待っていてルティナ。私が絶対に助けるから」
返事をすることがないのは分かっていた。しかし彼女にそう、声を掛けずにはいられなかった。
私は急いで比較的安全な遠い場所――離れた木の根元付近にまで彼女を移動させた。
そして黒い瘴気の前へ再び戻ると、目を凝らしてそれを見上げる。
思った通り、最初に見た時よりも何倍もの大きさになっていた。
先程の光景がフラッシュバックとなり、思わず身震いしてしまう。
だがここまで来たのだ。もう後戻りはできない。
私は意を決すると、思い切って足を踏み入れた。
これらは先程まで魔物(ベアベア)だったモノだ。
それだけでもかなりグロテスクな光景だったが、自ら吐き出したものを踏みつぶすかのように、黒い塊も更に大きくなっている。
周囲の瘴気濃度も上昇しているのか、気配も一段と強くなった。
それを遮断しているはずの私でさえも、皮膚がちりちりと灼けるようだ。
恐らく魔物はこの気配に導かれて、ここへやって来たに違いない。ということは、他の魔物も来る可能性が高い。
「……何故」
私はその声で下を向いた。
「逃げた……何故……あの時……殺し…………」
ルティナが開いている右眼を地面へ向け、繰り返し何かを呟いている。
目は開いていたが、そこに光はない。
「待っていてルティナ。私が絶対に助けるから」
返事をすることがないのは分かっていた。しかし彼女にそう、声を掛けずにはいられなかった。
私は急いで比較的安全な遠い場所――離れた木の根元付近にまで彼女を移動させた。
そして黒い瘴気の前へ再び戻ると、目を凝らしてそれを見上げる。
思った通り、最初に見た時よりも何倍もの大きさになっていた。
先程の光景がフラッシュバックとなり、思わず身震いしてしまう。
だがここまで来たのだ。もう後戻りはできない。
私は意を決すると、思い切って足を踏み入れた。



