「エドはどうしちゃったの!?
やっぱり瘴気にやられて」

「瘴気? ……うむ、先程ルティナを追っていたら、いきなり目の前で倒れ込んでしまったのだ。そして気が付けば」

「……ぐー……すぴぴぴ……」



この場所には瘴気の発生源がある。だから明らかにエドは、ソレにやられているはずだ。



―――なのに何だ、この幸せそうな顔はッ!!!

「待つのだ。エリスよ」

私の拳を代わりに受け止めたアレックスが、首を左右に振りながら静かに制してきた。

「エドも疲れているのだ。
ここはそっと、休ませてやろうではないか……おや?」

話の途中で手を離すと、顔をゴシゴシと擦り、両目を瞬かせた。

「俺の目がおかしくなったのか?
君の身体が光って見えるぞ」