通常の半魔半人(ハーフ)は、母体が魔物だ。つまりその子供の容姿もソレだというのが、一般的だった。
だがあたしの場合は母体が人間。生まれてきた容姿も人間と大差ないものだ。
ただ外見上で唯一違うところといえば、左右の瞳の色だけだった。
これはヒトから生まれてきたあたしだけの、特殊な身体のようだ。
例え半魔半人であったとしても、左右の瞳の色は、同色で生まれてくるのが普通だからだ。
「疑うのであれば、疑えばいい。
だがあたしは嘘を付いてはいない。
だから仲間にはならない」
「ですが〜もし魔物の胎内から生誕したとしても〜僕たちと同じ〜ヒトの血も入っていますし〜」
「うむ。それに俺は一度言った言葉を、後から撤回などしない。
例え君の身体に魔物の血が流れていたとしても、俺は今でも君のことを、大切な仲間だと思っているのだ。
だから安心してくれ」
「安心も何も―――!?
……くっ」
反論しようとしたあたしだったが、その途中で地面へ蹲っていた。
再び力の抜けるような感覚。
先程、自身の強大な能力を解放した。
そのせいで少し、外部からの『毒』の侵入を許してしまったのだ。
加えてこの能力(ちから)は今でも、不安定なままだった。
だがあたしの場合は母体が人間。生まれてきた容姿も人間と大差ないものだ。
ただ外見上で唯一違うところといえば、左右の瞳の色だけだった。
これはヒトから生まれてきたあたしだけの、特殊な身体のようだ。
例え半魔半人であったとしても、左右の瞳の色は、同色で生まれてくるのが普通だからだ。
「疑うのであれば、疑えばいい。
だがあたしは嘘を付いてはいない。
だから仲間にはならない」
「ですが〜もし魔物の胎内から生誕したとしても〜僕たちと同じ〜ヒトの血も入っていますし〜」
「うむ。それに俺は一度言った言葉を、後から撤回などしない。
例え君の身体に魔物の血が流れていたとしても、俺は今でも君のことを、大切な仲間だと思っているのだ。
だから安心してくれ」
「安心も何も―――!?
……くっ」
反論しようとしたあたしだったが、その途中で地面へ蹲っていた。
再び力の抜けるような感覚。
先程、自身の強大な能力を解放した。
そのせいで少し、外部からの『毒』の侵入を許してしまったのだ。
加えてこの能力(ちから)は今でも、不安定なままだった。