―――それをやったのは誰だ。 殺したのは誰だ。 村を焼いたのは誰だ。 ……誰だ……誰だ……―――。 「っ!? ぐ……っ」 熱い……。 ……痛い! あたしは声にならない悲鳴を上げながら、左眼を押さえてその場へ蹲っていた。 何か異物のようなものが暴れ出し、そこから強引に這い出してこようとでもしているかのようだった。 ……助けて。 痛いよ。 お父さん、お母さん――。