「そのことですが〜ルティナさん〜」
エドがのんびりとした口調で、楽器を鳴らしている。
「僕とエリスさんは〜結界術を〜破ることができませんよ〜」
その言葉を聞いた瞬間、ルティナの表情が凍り付いたかのように見えた。
そしてしばしの沈黙。
が、やがて。
「……何?」
「昼間の結界を破ったのは〜アレックスさんだけなのです〜」
「うむ、当然のことをしたまでだ。何せ俺こそが精霊に選ばれし、無二の者であるからな」
自慢げに胸を張るアレックス。逆にルティナのほうは、顔色が徐々に曇っていくように見える。
「おい、結界は3人とも破壊できるんじゃなかったのか?」
彼女は真顔で訊ねてくる。それに対して私は困惑し、眉を顰めた。
「は? 一体ドコ情報よ、ソレ。
結界を破ったのはアレックス一人だけよ。
少なくとも私には、そんな能力はないわ。
エドは試していないけど、恐らく同じだと思うわよ」
エドがのんびりとした口調で、楽器を鳴らしている。
「僕とエリスさんは〜結界術を〜破ることができませんよ〜」
その言葉を聞いた瞬間、ルティナの表情が凍り付いたかのように見えた。
そしてしばしの沈黙。
が、やがて。
「……何?」
「昼間の結界を破ったのは〜アレックスさんだけなのです〜」
「うむ、当然のことをしたまでだ。何せ俺こそが精霊に選ばれし、無二の者であるからな」
自慢げに胸を張るアレックス。逆にルティナのほうは、顔色が徐々に曇っていくように見える。
「おい、結界は3人とも破壊できるんじゃなかったのか?」
彼女は真顔で訊ねてくる。それに対して私は困惑し、眉を顰めた。
「は? 一体ドコ情報よ、ソレ。
結界を破ったのはアレックス一人だけよ。
少なくとも私には、そんな能力はないわ。
エドは試していないけど、恐らく同じだと思うわよ」