颯太side 目の前で一生懸命話してるのは彗。 だけど、俺たちは笑ってない。 彗はやっぱり玲斗のことが好きらしい。 負けたな、完全に。 「ごめんね?」 「お前が謝ることじゃねぇよ?」 「でも……」 「その代わり、ちゃんと笑っとけよ?」 「……うん!!」 「で、泣かされた時は頼れ」 「わかった!!」 じゃあ最後に…… ギュッ 「颯太?!」 「親友の印な」 これで踏ん切りつけるから、抱きしめさせて? 「うん!!」