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高校の帰り、中学の友達ふたりに会い三人で電車で帰っていた。
途中の駅に立っていたのは玲斗だった。
玲斗はわざと私達とは離れて座った。
そして少しすると五歳位の小さい男の子が来て、私に玲斗の携帯の画面を見せた。
その画面には
「好き」
の二文字。
そしてその携帯を私に渡したまま玲斗は降りた。
後日私は玲斗に携帯を返した。
画面を開いて。
「私も好きかもしれない」
と打った画面のまま。
「ま、まじ?」
「うん。」
「じゃあ付き合う?」
コクッと頷いた。
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