あの頃、卒業を間近にしながらこれからも何も変わらないと思っていた私達がいた。




「………」




「…………」





「何見つめあってんの、二人とも」





こいつは何言ってんだ。




「見つめあってる訳じゃないもん」




「………」




なんで何も言わないの。




私達はいつも三人だった。




そりゃ、お互いに他にも親友はいたけど。



この二人は、それとは全然違った。