決めた。



どれだけ批判されようと

どれだけ汚らわしくなろうと


あたしは
香と共に生きていく。



井野崎くん、ごめんね。


暗闇で、絶望のなかから
助けてくれて。


感謝してる…けれど…



もうあたしは
迷いなどしちゃいけない。



香の側にいて。





いじめの事実を、あの夜を、

ずっと
隠しておくの―――。