なら、知るべきだ!!



「あっあのさ…」


夏美の目線がこちらに向けられる。


ドキドキするなあ…。



「近くの…学校?」



また、氷がカランと音をたてる。


水滴が手について、冷たい感覚が伝わってくる。



夏美はやんわり笑った




「…東、だよ」



これがまさに萌えるということなのだろう―――って、ちがう!


同じ中学校なのか!?



「東って、そこの交差点のとこにある…?!」


「ん…そうだよ」


「俺も東だよ!!まじで!?何で気がつかなかったんだろ!?」