学校に着き、玄関の扉を開くと見慣れた顔があった。 「…玲。なんだ?どうした」 玲は 靴箱に背中をつけて、若干眠たそうな顔で俺に向き直る。 何か物言いたげ。 というか、朝から玲が3年の靴箱に居るというのも珍しい光景である。 「実はな香」 玲の口元に浮かぶ、悪戯な笑み。 それが、妙に網膜に焼き付いた。 「俺にも、好きな奴出来た! 」