そら。―HAPPY STORY―


「幸せが逃げるぞ香?てか、俺ってお前のことあまり知らねえんだけど…」



「気色悪いこと言うな」




今まで、どんな奴にも打ち明けたことはなかった。



哀れな視線を送られるか、異常者じみて離れていくとわかっていたから。




玲は―――どうだろうか。



哀れむだろうか。
嘆くだろうか。
変わらずに、居てくれるだろうか。





「…そんなの、後々で理解していいだろ。あ、ちなみに好きな食べ物はそばだから」



「んーじゃあ蕎麦ということは覚えとこう」




正直、玲と居るのは居心地がよく、 無理なく自分で居られる。



今のように、相手に踏み込もうとしない姿勢があるのだ。