「違う意味で詐欺…」 ボソッと呟くと 仕方ねぇだろ…と返事が返ってきた。 「お父さん…芸能事務所の方が」 「は…!?」 「失礼します。夜分にすみません」 お父さんは口をポカンと開けたまま、鈴宮さんを見つめた。 「美久のことをスカウトしに来たそうよ」 「ほ、本当なのかそれは…」 「はい。こういう者です」 鈴宮さんは慣れた手つきで、名刺を差し出した。