~♪ 鈴宮さんのギターが最後の音を弾いた。 「ふぅ…」 パチパチパチ… 「え…??」 「すごいわっ」 「さすが春樹さんが引っ張ってきた子だな」 暖かい言葉にジーンとする。 人前で歌うのって苦手だと思ってたけど、こんなに気分が晴れやかになるんだ…。 興奮なのか嬉しさなのか分からない感情が体中に響き渡る。 「お疲れ、良かったぞ」 鈴宮さんに手をのせられ頭を撫でられる。 「な?俺の言った通りだろ??」