「この子ですか?春樹さんの目に留まった子は」 「そうだ」 綺麗な女の人が私の顔をのぞき込んできた。 「あ、あの…」 「とりあえず美久、緊張せずいつものように疑ってみろ」 「え…!?」 急に言われても…っ しかも名前呼び捨てだし!! 偉そうだし…! 「大丈夫だ。俺を信じろ」 立てかけてあったギターを軽く鳴らしながら、鈴宮さんは頷いた。