3回目の告白は







ちょっと意地悪だったかな…













でも、意識して欲しいから…















橋本さんと新さんに協力してもらったんだ…













【資料室】

「もう、最悪!企画書を資料に挟んだままだなんて…」

一ノ瀬さんがぷりぷり怒りながら中に入って行った。

ここに一ノ瀬さんが来るように仕向けたのは新さん。

そして、橋本さんは大事な仕事を引き受けてくれた。

なんでも、俺の事を意識せずにはいられなくなるらしい…怪しいけれど…
やってみよう。


「え!?た、田川君?」


中に入って来た俺の姿を見て、目を見開いて驚いている一ノ瀬さん。

「あ、実はちょっと息抜きに来たんです。何か探し物ですか?」

「あ…ん、そうなの…気にせず、ゆっくりしてて」

「いいですよ、暇ですし2人のほうが効率いいでしょ?」

その言葉に少しハニかんだ一ノ瀬さんを見て、胸が高鳴った。


2人で探していると、

「あっ!あった~良かった~たく、孝太郎のバカたれ!」

「ねぇ、一ノ瀬さん」

橋本さんを名前で呼んだ事が気に入らなくて、つい本気を出してしまう…頭ではまだだ!!と思っていても、身体が言う事を聞いてくれない。

壁に彼女を追いやり、顔の両側に手をついて逃げ道を絶った。

「なんで橋本さんは呼び捨てで俺は名字なんですか?」

お互いの息が届くぐらい近付いて

疑問をぶつけた。

一気に彼女の顔が真っ赤になった事に少し優越感を感じた。