…あれから一ヶ月。



私達は相変わらず幸せだった。



あの夢を見ることもなく、いつも傍にいる陽くんをもっと大好きになった。








「陽くんって、得意なことある?」



「……ケンカ、剣道くらいか。」


「剣道…?」


「3歳くらいから初めたか。」


「凄い!何で剣道な…」



今日は日曜日。


私達は陽くんの部屋で話していた。


すると…




バンッ!


「陽さん!大好き!」


脚が長くて、綺麗な顔立ちをした女の人がいきなり入ってきた。













「…麻美…」



陽くんが呟いた。




麻美?誰?


私の頭の中は?だらけだった。












「久しぶりだな、陽くん。」



「鈴鹿さん…。」



開いた扉から、また一人男の人が入ってきた。



さっきから私の頭はついていかない。




「陽さん。一ヶ月後に結婚しますよ!」




は…?

一ヶ月後に結婚…?


けっこん?






「鈴鹿さん!どういうことですか!」



陽くんが叫んだ。