「ここからはお前の判断だ。叔母さんを助けに来るか、それとも見殺しにするか。制限時間は2時間。じゃあな。」
そう言うと電話は切れた。
陽くんには言えない。叔母さんの命が危ないから。
…私が城田さんに従うの?
神様…貴方はどうして私に試練ばかりを与えるの?
私は考えた。そして…
「陽くん…。」
下に行き、陽くんを探して話しをした。
もちろん、城田さんとの電話のことは黙っておいて。
「陽くん、私、用事ができたからちょっと行ってくるね。すぐに帰って来るから。」
そう言った。
でも、もう一つ言いたいことがあった。
「私がどんなに汚れて帰って来ても、受け入れてください。」
私はそう陽くんに伝えて家を出た。
ガタンガタンッ

