私がそう言うと陽くんは頬を紅くして私の前にきた。
「セイナ、もう一回言って?」
「えっ?
私…雄也くんのこと好きだよ。」
「………違う。」
「私、陽のこと大好き。世界で一番…
愛してる。」
私も陽くんを真っ直ぐ見て言った。
「ヤバいっ。俺もセイナを愛してる。」
陽くんはそう言って私を抱きしめた。
「おい陽。いい加減にしろ。」
突然後ろから声が聞こえたと思ったら…
グイッ
肩を掴まれて後ろを向かされた。
そこには…
「へぇー。結構可愛いじゃん。」
陽くんもイケメンだけど、今目の前にいる人も相当なイケメンだった。
私が見惚れていると…
ギュッと抱きしめられた。
「可愛いなぁ。キスしない?ってか、俺と付き合って。」
私にしか聞こえないような声で囁いた。

