「ん~美味しい!コンビニ弁当より全然いい。」
卵がフワフワで、温かくて美味しかった。
「そうか。セイナ、ちゃんと笑えるんだ。女子高生っぽいよ。」
突然陽くんは言いだした。
そして…
「セイナ…俺も食べたいんだけど。」
少し顔を紅くして陽くんは言った。
「えっ?じゃあ、ハイ陽くん。口…開けて?」
私はスプーンに一口分のオムライスをのせて、陽くんの口にもっていった。
「…セイナってさ、その言い方わざと?」
訳が分からず首を傾げると…
「…ハァー。何でもないよ。」
せっかくスプーンにのせたのに陽くんはため息をついてベッドに寝ころんだ。
「…私…ごめんなさい。」
私は叔母さんといる時のクセですぐに謝ってしまった。
「…今のはセイナが悪いんじゃない。悪かった。」
陽くんはベッドから起きあがって、そう言った。

