その声を聞いた瞬間。体が震えだした。さっきの出来事が頭をいっぱいにした。 私に異変を感じたのか、陽くんが携帯に耳を寄せた。 「セイナちゃん、早く家に帰っておいでよ。叔父さんとさっきの続きをしようよ。セ・イ・ナ・。」 それを私と一緒に聞いていた陽くんが私から携帯を取り上げて、携帯に怒鳴った。 「ふざんな!!クソじじい!」 私が聞いたことのない声で怒鳴った陽くんに恐くなって抱きついた。 そうすると陽くんは私に微笑んで、抱きしめてくれた。