「…ヒック。私ね、陽くんが大好きなの。襲われてから、あの大通りに行ったのも…。陽くんに会えるかなって思ったから、なの。」 私はそれだけ言って、また泣きだした。 …陽くんはずっと、私の背中を撫でてくれていた。 「俺も…セイナが好きだ。そんなに1人で抱えんな。俺を頼れ。」 陽くんはそう言って、私を抱きしめた。 少し汗の匂いがした。 陽くんの腕の中は、とっても安心できた。