「セイナ…。これ着ろ。」 陽くんは自分の着ていたスーツを脱いで、私に渡した。 そして、 「セイナ、俺の家に行こう。必ず俺が守るから。」 そう言って、私の手をひいて歩きだした。 しばらくして… 暗い路地裏に大きいお屋敷が現れた。 グレーの落ち着いた家だった。 「これが俺たちの家。」 陽くんが言った、~俺たち~とはこの恐い顔の人達だろうか。 表札には、 井端組 と書いてある。