全てを話し終えると、 「何で俺に言わなかった?」 優しく、そう問いかけてきた。 「心配かけたくなかったから…ごめんなさい。」 「じゃあ、もう一つ質問。その腕の傷、さっきのじゃないよね?」 そう聞いてきた。 「あぁ、この傷は…。」 そこまで言いかけて、私は何も言わなかった。 「セイナ、よく聞け。俺は何があろうと、お前の味方だ。」 「陽くん」 私は陽くんを信じて、 叔母さんとのこと 家にいた男の人のこと 両親のこと…