「井端さん…?」 そこには、教室で眠っていた井端さんがいた。 「何で さん なんだよ。」 「…じゃ、陽くん?」 井端さんは驚いたみたいだったけど、すぐに笑った。 「あぁ、陽でいいよ。」 …かっこいい… 私が見惚れていると、 「何やってるんだよ。早く拾えよ。一緒に運んでやるから。」 「 …はい。優しいんですね。」 陽くんは少し頬を染めて、プリントを拾い続けた。 少ししてから、プリントを拾い終わった。 「ありがとうございました。」 丁寧にお礼を言ったら、 「礼はいいから。早く運ぶぞ。」