陽くんが立ち上がった。



バタンッ!

突然扉が開いた。
そして…。



「「若頭!」」


「「井端さん!」」



たくさんの人が入ってきた。

井端組の人。
陽くんの両親。
河瀬組の人。
鈴鹿組の人。



総勢300人。



もしかして…。


「助けに来やした!」

萩野さん。


皆怪我をしている。
でも陽くんの為に集まった。



陽くん。
貴方はたくさんの人に愛されてるんだね。



「セイナさん!」


しかし、違った。


陽くんだけではなく、私も愛されていた。