その後、陽くんと私は松下組に連れて行かれた。 「麻美、よくやった。」 車から降ろされ、私達は事務所に向かった。 ガチャッ。 「ここだ。」 私達は事務所に通された。 「…セイナ、お帰り。」 透夜は笑いながら言った。 「陽くん…。」 私は事務所の片隅に居る陽くんを見ていた。 「…どこに居ても井端か。」 透夜が陽くんを睨み付けた。 「…じゃあ、セイナの頭の中、俺のことでいっぱいにしてやるよ。」