「…うそ…。」 信じられる訳がない。 「失礼します。」 一礼して萩野さんは出て行った。 さっきまであんなに幸せだったのに…。 私は薄々感じていた。 陽くんの態度がいつもと違うって…。 松下透夜と会った時から。 陽くんお願い。 私を1人にしないでください。 私から太陽を奪わないでください。 貴方を…。 宝物を、奪わないで。 神様、私はどんなに不幸になってもいい。 でも陽くんには幸せをあげてください。 神様に最後の願いです。 私から井端陽を奪わないで…。