松下がそう言って電話をきった。 チッ…。 奪われてたまるか! 俺は苛立ちを抑えてセイナのもとに戻った。 「…ナンパされてるな。」 セイナが困ってるから助けるか。 俺がそいつらに声をかけると俺を見て目を丸くして言った。 「「井端陽。」」 きっと松下組の下だろう。 あいつ…。 セイナを奪えるものなら、やってみろ! 俺は誓ったんだ。 命を懸けてセイナを守ると…。